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2017年4月15日

久しぶりすぎる投稿です!だいぶさぼってしまいました。。。

さて、今回は、なにかがあったから再開したわけではなく、

ただちょっとやる気になっただけなので、

普段思っていることを書きます。


当院では歯科医師は8~10倍、

衛生士は5倍に見える拡大鏡(ルーペ)を使用して

治療を行います。

院長の僕は10倍を使うのですが、

なにがすごいかというと、

「他の歯医者で3ヶ月前に検診したんですが、引越しで行けなくなったので、検診お願いします」

といって来院された患者さんのお口の中に、

10本

虫歯を見つける、ということがざらにあるんです。

拡大鏡を使う前には見逃していたんだろうと考えるとぞっとします。

もはや自分の歯の治療を、拡大鏡をしていない人にはやってもらいたくないぐらいです。

拡大鏡を使えば誰でも虫歯を見逃さず発見できるかといえばそうでもなく、

やはり歯の内部の微妙な変色を見つけるのは少し経験もいります。

また、拡大鏡は診断だけでなく、治療の際も大きな威力を発揮します。

奥歯で見づらいところも鮮明に見ながら削ることができますし、

削るべきところが分かるので、ムダに削るということもありません。

歯医者さんを選ぶときは、ぜひ拡大鏡を使っている歯医者さんを選ぶようにしてください!


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2014年9月22日

治療で大変なのが、痛いことに続いて、口をずっと開けていることだと思います。

開けていないといけない上に水がたまって、削った水だから飲んでいいものか悪いものか...

そんなときはやっぱり休憩の意味でも「うがい」したいですよね。

でも、大変申し訳ないのですが、うがいをして欲しくないときというのがあるんです。


1.詰め物をしているとき

虫歯を削ってできた穴には詰め物をします。その詰め物、歯が濡れているとくっついてくれないんです。つまり、詰め物をしている最中にうがいをしてしまうとダメな詰め物になってしまいます。

詰め物をするときの独特のにおいなどが気になる方もいらっしゃると思いますが、少し我慢をお願いします。


2.根の治療をしているとき

根の治療、つまり歯の中のいわゆる神経の通っている管(根管といいます)を掃除する治療ですが、この治療、なんのためにやるかというとその管の中をなるべく無菌化するためにやっています。無菌化が根の治療の成功のカギで、そこが達成できないと将来根の先が膿んで痛みが出ます。

根の治療中にうがいをしてしまうと唾液中の細菌が根の中に入ってしまうため、せっかく無菌化するための治療なのに意味がなくなってしまうんです。

奥歯の根の治療だと、器具を根の中に入れるためにはかなり大きく開いていただく必要があったり、大変な思いをさせてしまい申し訳ないのですが、歯をしっかり治すためなんとか頑張っていただけたらと思います。


以上のように、別に意地悪で長時間開けさせているわけではないことをご理解いただければ幸いです。

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2014年4月 7日

虫歯がないのに歯がしみる。それが知覚過敏です。

字面だけ見ると、神経が過敏になっていて痛みを感じるようなイメージですが、
実は歯の構造上の問題なのです。

<歯の構造>

歯ぐきの上に見えている歯の表面はエナメル質という硬いカラのようなもので覆われています。

その中は象牙質といって歯の大半は象牙質が占めています。歯の根の表面にはエナメル質はありません。

歯の中には1mmほどの太さのトンネルが何本か通っていて、そこにいわゆる神経(本当は歯髄という)があります。歯がしみるなどの痛みは歯の中に通っている神経が感じます。

<知覚過敏はなぜ起こる?>

象牙質には目に見えないほど細い管がたくさん通っていて、その管を通して神経まで冷たい刺激などが伝わる。これが知覚過敏です。

なので象牙質が露出していなければ知覚過敏は起きません。

エナメル質がかけたり、歯ぐきがはれたり、歯ぐきが下がって根の部分が出てくるとしみてくるわけです。

<治療法>

知覚過敏の治療法として、塗り薬を塗るという治療がありますが、塗り薬がはがれてしまうとまたしみてきてしまいます。

レーザーでの知覚過敏治療では、内部から歯の構造を変えてしまうというイメージの治療ですので、効果が長続きします。

もちろん虫歯でしみている場合は虫歯の治療が必要になりますので、一度ご相談ください。

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2014年3月12日

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歯科治療用のEr-YAGレーザーを導入しました。

Er-YAGレーザーでできることは、虫歯を削ること、虫歯の予防、歯周病の治療、根の中の殺菌、知覚過敏の治療、抜歯後の治癒促進、口内炎の痛みの緩和、インプラントの周りの炎症の治療などさまざまです。

レーザーにはいろいろ種類がありますが、内部にまで影響を与えるものが多く(それによる利点があるわけですが)、処置に関係のない深いところ(たとえば歯の中の神経)まで影響が及ばないEr-YAGレーザーを選択しました。

レーザーでの処置と言われると痛いような気がしますが、水で冷やしながら少しずつレーザーを発するようにできているので、麻酔なしでも痛みの少ない処置が可能です(歯肉を切るときなどはもちろん麻酔をします)。

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2014年3月 5日

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レーザーっていうと、SF漫画などにでてくるレーザービームを想像してしまいますが、
あんなに破壊力のあるものは歯科では使いません(^ ^;)

レーザーで虫歯を見つける器具、「ダイアグノデント ペン」を導入しました。

サージテルという拡大鏡を導入してからは小さい虫歯の発見率は格段に向上しましたが、
それでも見つけづらい虫歯はあります。

そこでこのダイアグノデントペンの出番です。

使い方は簡単で、歯の上をなでるように沿わせるだけ。中で虫歯が進んでいると数値が上昇し音がなって虫歯があることを教えてくれます。

特に定期検診の際に、小さい虫歯を見つけるために使用していこうと思っております。

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2014年1月28日

ご年配の方の虫歯治療をするときに、虫歯が深いので麻酔をして削ろうと思い、

「麻酔をしますね」

というと、

「え、歯を抜くんですか?!」

と言われることがけっこうあります。


昔は虫歯になるとすぐに歯を抜いてしまっていた時代もあったようです。

また、虫歯を削るときは麻酔をすることが珍しく、痛みを我慢して治療したという経験がある方も多くいらっしゃいます。

そんな時代を生きてきて、実際に何本も歯を失ってしまったり、痛い思いをしてきた方にとっては、

「麻酔をする」=「抜歯」

というイメージがついてしまっているんでしょう。


また、

「虫歯治療は麻酔なしで我慢してやる」という経験から、

「麻酔をする」=「虫歯を削る治療ではない」

という考え方の流れがあるのでしょう。


歯科医師「麻酔をしますね」
患者さん「歯を抜くんですか?!」

という何気ないやり取りのように見えますが、

過去の悲しい歯科治療の傷跡を垣間見た瞬間でした。

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2013年10月30日

歯がすごく痛むと歯医者に行って、神経を取る。よくある流れです。


すごく痛む歯はかなり虫歯が進行して穴が開いたりしているので、

本人も気付いていることが多いです。


気付いているにも関わらず、痛みが出るまで歯医者に来なかった。

そういう方は歯医者に行くのが怖いか面倒くさいという方だと思います。

仕事が忙しいからといっても、休みの日はあるわけですし、
今の世の中24時間年中無休の歯科医院もあるわけなので、
通おうと思えば通えるわけです。

ですからなんらかの敷居が高くて歯医者に来れていないということになります。


そんな方は、神経を取ってある程度痛みがおさまると通院しなくなってしまうことがよくあります。

痛くなったから歯医者に来たわけで、その痛みがなくなれば通う理由がなくなるからです。


しかし、通院中断は非常に危ない行為なのです。

その理由は2つあります。


1)根の先が膿(う)んでくる

神経を取ると、歯の中の神経の通っていた管は空洞になります。

そのまま放っておくと、その空洞の中で細菌が繁殖します。

その細菌は根っこの先端の外側、歯を支えている骨を溶かしてウミだめのようなものを作ります。

するとそこでウミがどばーっと出ると、中で圧力が高まって痛みが強く出ます。

その痛みは、歯医者に行っても1日ではおさまらないこともよくあります。


2)気付かないうちに虫歯が進行する

神経を取る治療をすると、根の先がうんだり、周りの歯ぐきがはれたりすれば歯は痛みを出しますが、

歯自体が虫歯になっても痛みを感じなくなります。

気付かないうちに虫歯が根っこの深いところまで進行すれば、

その歯は抜かないといけなくなってしまいます。


上記の2点のようにならないように、

何回かかけて中の掃除をして無菌状態に近づけ、

痛みなどの問題がなくなったら中に詰め物をして、

歯のなくなった部分を補うために土台を作って型取りをして、

最後に銀歯を入れて終わり。

一般的な治療の流れでいうと、奥歯だと5~6回かかります。


その5~6回だけでもいいので、神経を取った後は、歯科医師が終わりというまで

しっかり通ったほうが、ご自分のためになります。


なんとか時間を作って通うようにしてください。

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2013年10月19日

かなり久しぶりの更新です。

虫歯がひどくて根っこだけ残ってしまった歯があったとします。
その歯はどのように治療するのでしょうか?

結論をいうと、かぶせものを入れて歯の形を作ります。
でも「かぶせる」といっても、根っこだけしかないのでかぶせることができません。

かぶせものを入れるための土台部分を作る必要があります。

その土台部分のことを「コア」といいます。

コアにはいくつか種類があります。

<保険適応>
・金属でできたコア
・プラスチックでできたコア

<保険適応外>
・ファイバーポストを利用したコア

保険が効くものは安くはすみますが欠点もあります。

金属のコアは固すぎて、歯が割れてしまう原因となります。
割れた歯は抜かないといけません。

プラスチックでできたコアは強度が弱く、コア自体が折れてしまいやすいです。

その二つの欠点を補うのがファイバーポストです。

<ファイバーポストの利点>
ファイバーポストとは歯の固さに近い材質の芯棒です。
これを入れてプラスチックのコアを作るので、できたコアはファイバーコアといいます。

固すぎないため歯が折れるリスクも下がります。

またプラスチックを補強してくれるのでコア自体も折れにくくなります。

<ファイバーポストの欠点>
じゃあ、全部それでやればいいじゃないか、となりますが実はそうもいきません。

現在の保険制度には混合診療の禁止というものがあります。
ファイバーポストでコアを作った歯の上にかぶせるものは保険外のものでなくてはならないのです。
保険外のかぶせものは医院にもよりますが、5万円~かかってくることが多いです。

ファイバーポスト自体は5千円~1万円のことが多いようですが、そのあとの出費を考えると、
どうしても歯にとって優しくない保険の土台を選びがちです。

もちろんかぶせものも歯医者の金儲けのために高い金額になっているわけではなく、
手間をかけて作る技術料や、技工代、スタッフの人件費など全てを考えた金額になっており、
歯のことを考えればそちらを選んだほうがいいのですが。。。


TPPにより混合診療の緩和が起きるということが言われています。
様々な問題もあるようですが、ファイバーポスト問題に関しては緩和が起きてくれると、
患者さんにとって嬉しいことになりそうです。


当院ではファイバーポストは1歯5千円で行っております。

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2012年8月29日

先日こんな患者さんがいらっしゃいました。

「右」の「上」の歯を麻酔をして治療して、時間があったので「左」の「下」の歯の治療をしましょうかと言うと、

「もう麻酔してあるから追加で麻酔しなくても大丈夫ですよね?」


私たち歯医者の中では、右上に麻酔しても左下の歯に効くわけがないなんてのは常識なわけですが、

私たちの常識と患者さんの考えにはこんなにもへだたりがあるんだなと痛感しました。


さて、では麻酔は一箇所に打つとどれぐらいの範囲に効くんでしょうか?

麻酔の注射というのは歯の根っこの先端付近の歯ぐきなどに刺すんですが、

実際に効くのは、狙った歯の両隣りの歯ぐらいまでです。

2本隣も効くこともありますが、削るときに「効いてるかな?」と、ちょっと心配になります。

また、一本の歯の中でも、歯の中の神経には効いていても歯の周りの歯ぐきには効いていない、

なんてこともあります。


なので、麻酔というのはすごく狭い範囲でしか効かないんです。


例外もあります。以上の話は浸潤麻酔という方法の場合の話。

伝達麻酔といって、神経のおおもとに効かせることで広範囲に効かせることができる方法もあります。

ただ一般的に歯医者で行うのは浸潤麻酔のほうです。


何本かまとめて治療する際は、何箇所かに分けて注射をするので、

何回かチクチクと痛いわけです。


ちなみにどれぐらいの時間で切れるかというご質問をよく受けますが、

打った量にも場所にもその人の体質などにもよりますのでこれぐらいとピンポイントでは

言い当てられません。

大体でいうと1時間~6時間ぐらいといったところです。


麻酔の効いている間は、ほっぺたを噛んだり熱いのを感じづらくてやけどしたりしますのでご注意ください。

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2012年7月31日

当院に初診でいらした方にお話をうかがっていると、

「前の歯医者では、麻酔したのに歯を削ると痛くて、痛いと言ったのにそのまま治療された」

という方がよくいらっしゃいます。

そのときの事情としてはいくつか可能性がかんがえられます。


1.忙しい歯医者で時間がなく、そのまま治療した。

 患者さんが山のように来て、ひとりひとりにちゃんと時間をとって治療をしていると患者数をサバききれないような歯医者では、

15分に1人(当院では30分に1人)で治療したりします。


私には15分に一人のペースでいい治療ができるとは思えませんが、

患者さんが多く来て、歯科医師の数にも限りがあるでしょうから仕方ないんでしょう。


15分に1人のペースで治療をしていては、麻酔をして治療してみたらしっかり麻酔が効いていなかったというときに、追加の麻酔をする時間もなくそのまま治療をしたんでしょう。


そのような歯医者は実際にありますし、なぜ多くの患者さんがそこに行くのかが理解できません。


2.強い痛みが出ているときの麻酔は効かないことがある

 大抵の場合、歯が痛くなってから歯医者に行くと思いますが、

歯が痛いときの麻酔は、すぐ中和されてしまって効かないことがあります。

でも麻酔が効かないからといって治療しなければ痛みはおさまらない。

なので仕方なく麻酔が効いていない状態で治療をしたとも考えられます。


いずれにしても患者さんがいやな思いをしたことには間違いありません。

当院では麻酔をしたのに削ると痛いという場合は、麻酔が効くまで麻酔を追加します。

痛いという訴えを無視して治療を進めるということはしません。


ただ、痛いのかどうかは患者さんに言って頂かないと特にポーカーフェイスの方では分からないことがあります。

せっかく麻酔しているんですから、無痛で治療できるように、痛いときは痛いとお伝えいただければ幸いです。

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2011年12月 8日

「痛み」「詰め物が取れた」以外で歯医者に行く動機で多いのは、

「虫歯を治したい」

だと思います。歯の代表的な病気が「虫歯」だからです。


しかし、歯には「歯周病」という病気もあります。

正確には歯の病気ではなく歯の周りの歯ぐきや骨の病気ですが。

高齢者の病気だから私には関係ないと思っていたら間違いで、

「歯周病」の第一段階である「歯肉炎」は子供でもかかっていることが多い病気です。


さて、この「歯肉炎」、歯ぐきが炎症を起こしてハレます。ハレた歯ぐきは出血がしやすいです。

これが虫歯の治療とどう関係してくるかというと。。。


1.詰め物が歯にしっかりくっつかない

歯と歯の間に起こった虫歯を削っていくと、

場合によっては歯ぐきに近いところまで虫歯になっていることがあります。

そのとき歯ぐきがハレていると、歯ぐきから出血してしまうことがあります。

詰め物は歯がぬれているとくっつかないので、

血で歯がぬれていると長持ちしない詰め物になってしまいます。


2.かぶせものなどを作るときの型取りがうまくいかない

銀歯などのかぶせものを作る際に型取りをするわけですが、

歯ぐきがハレているとその歯ぐきが邪魔になってしっかりと型取りをできないことがあります。

そうすると、合い具合の悪いかぶせものになり、中で虫歯ができやすい状態になってしまいます。


以上のように、虫歯の治療をする前に歯ぐきのハレを治しておいたほうが、虫歯の治療のあとも長持ちするようになります。


では歯ぐきの治療とはどういったことをするのでしょうか?

一番大事なのは、「ハミガキの練習」です。「歯石取り」も必要ですが、歯石をとっただけではハレはひきません。

ハミガキの練習を何回かかけて行って、しっかり磨けるようになってくると、だんだんと歯ぐきのハレがひいてくるというわけです。

でも、これは「虫歯を治しに来た」という方にとっては、

「虫歯を治してって言ってるのに、ハミガキの練習とか歯石とったりばっかりで、治療が進まない」

という捉え方になってしまうでしょう。でも治療は進んでいるんです。

そこは歯医者側がしっかり説明することによってなんとかなるところだとは思いますが、

患者さんも以上のことを理解し、まずは歯ぐきのハレをひかせるところからスタートすることをがんばってみてください。

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2011年11月20日

私達がなにかを食べると、歯垢(細菌が歯にこびりついたカタマリ)の中が酸性状態になります。

その酸で歯が溶けてしまうのが虫歯です。


酸性になったのを中性に戻してくれるのが唾液です。

でも寝ているときは唾液が出にくくなります。


なので、寝る前になにかを食べて酸性になった状態が、

中性に戻るまで時間がかかってしまうのです。


歯を磨けばいいというものではありません。

100%歯垢を落とすというのはほぼ不可能ですので、どこかに歯垢が残ります。

そこが虫歯になってしまうのです。

なるべく歯垢の中を酸性にしないようにすることが、虫歯予防の1つの手段です。


どうしても食べたいのであれば、キシリトール100%のお菓子等、酸性にならないものを召し上がって下さい。

当院でも、チョコ・ラムネ・ガム・アメをご用意しております。

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2011年11月10日

鏡を見て歯に黒い部分があると気になりますよね。

でも歯が黒いからといって、虫歯であるとは限らないんです。


歯に穴が開いてしまって、中が軟かくなってしまっているものは治療が必要な虫歯です。

しかし、黒くても穴が開いていなかったり、中が軟かくなっていないものは、

虫歯ではないか、虫歯であっても初期のもので、

すぐに治療する必要のないものなので、様子を見ることになります。

また、詰め物の縁の部分に黒いものが付着しているだけということもあります。


とは言っても、やはり歯科関係者でない方には見ても判断しづらいとは思いますので、

黒いところがあったら歯医者さんに行って診てもらってください(><)

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2011年10月28日

歯と歯の間に食べかすが入ることを専門的には食片圧入(しょくへんあつにゅう、food impaction)といいます。

食片圧入には原因があります。

特に原因として多いのが、歯と歯の間の接触不良です。

歯と歯の間はぴったりと接しているのがよく、接触の強さが弱いと間に食べかすがつまります。

たいていは詰め物が入っているところなので、詰め物をやり直せばつまりにくくなる可能性が高いです。

ただ食べかすが詰まる原因は他にも隣同士の歯の高さが極端に違ったり、歯並びが悪かったり、歯が歯周病でぐらぐらしていたりといったことがありますので、詰め物をやり直せば絶対治るわけではありません。


食べかすがつまりやすいのをほっておくと、詰まった食べかすにより歯茎が圧迫されて炎症を起こし、歯周病がすすむこともありますので注意が必要です。

当院で治療した部分が万が一治療直後から食べかすが詰まるようになったということがあれば、無償でやり直しますのでそのときは遠慮せずおっしゃってください。

気になるところがあるときは一度ご相談ください!

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2011年7月 1日

口の中には3〜400種、数千億個という細菌がいます。

しかしそのすべての細菌が悪さをしているわけではありません。

細菌をかなりおおざっぱに分類すると以下の3種類です。

1.虫歯菌

2.歯周病菌

3.害のない善玉菌

この3種類の菌がどんな割合でいるかによって、その人が虫歯になりやすいか歯周病になりやすいかが決まってくるんです。


今思いつきましたが、血液型に例えると分かりやすいかもしれません。

Aが虫歯菌が多い、Bが歯周病菌が多い、Oが善玉菌とすると、

A型は虫歯になりやすい人。

B型は歯周病になりやすい人。

AB型はどちらにもなりやすい人。

O型はどちらにもなりにくい人。


みなさんは何型になりたいですか?

O型ですよね。


当院の患者さんでも、ぜんぜん歯磨きができてないのに、歯が全部そろっている年配の方もいらっしゃいます。きっとO型なんでしょう。


しかし、細菌の種類は自分で選ぶことはできません。

生まれたての子供の口の中は無菌状態ですが、外界(特に母親の口の中)から細菌が伝染し、定住します。

いったん定住すると細菌同士のバランスはなかなか崩れず、他の菌が入り込みにくくなります。

その伝染の時期は生後19ヶ月から31ヶ月の間と言われています。

子供によく接する人が虫歯菌や歯周病菌をいっぱい持っていると、その時期に子供に細菌が感染し、定住してしまうと、不幸な人生になってしまうかもしれません。

よく接する方は虫歯と歯周病を完治しておくと細菌の数を減らすことができます。

お子様が生後19ヶ月(1歳7ヶ月)になる前に、歯医者に通って治しておきましょう!

2011年6月13日

 コンポジットレジン充填とは、虫歯を削ってできた穴にコンポジットレジン(光を当てると固まる白いプラスチック)を詰める治療法です。
 歯の色に非常に近い詰め物なので、詰めた直後は見た目に問題はありませんが、時間がたつと黄ばんできてしまいます。
 歯と歯の間に隙間がある場合なども、コンポジットレジンで埋めることもできます。

<治療の流れ>

虫歯を削って取ります。歯には穴が開きます。

歯の穴にコンポジットレジン用の接着材を塗ります。

穴にコンポジットレジンを詰めます。

特殊な青い光をあてて、コンポジットレジンを固めます。

コンポジットレジンを削って形を整えたり、噛み合わせを調整します。

磨いて終了です!


 奥歯でも保険でできる治療ですが、詰める範囲の大きさや場所によっては奥歯には適応できず、銀歯になることもあります。

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2011年5月14日

歯を磨くことの力は絶大です。

虫歯は歯みがきがしっかりできていれば予防することができます(穴が開いてしまった虫歯は歯みがきで治すことはできませんが)。

歯周病に関しては歯みがきがしっかりできていれば、予防することはもちろん、治すこともできます。

しかし、歯みがきではたちうちできない、厄介な歯の病気があります。


根の先の病気、根尖病変です。歯医者の間ではペル(Per)といいます。


根の先の病気であるペルの原因は、歯の中に繁殖した細菌です。

絶大な力を持つ歯みがきといっても、さすがに歯の中までは磨けません。


ペルは神経をすでにとってあるか、神経が死んでしまっている歯に起こります。

その場合は歯医者が歯の中を掃除して無菌状態にし、神経に代わる詰め物を歯の中に詰めるという治療をするのですが、再発することも多いのが現状です。

その再発は歯ブラシで防ぐことはできないし、定期的に検診・クリーニングをしても防げないという厄介な病気なのです。


なんだか暗い話になってしまいましたが、ペルにならないためには神経が死んでしまわないように虫歯を作らないことが唯一の方法ですので、定期的に検診をして、虫歯は小さいうちに治しましょう。

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2011年5月 1日

歯磨きはいつやるのがいいんですか?

よく聞かれる質問です。

僕は朝食後と寝る前に歯磨きをしています。

朝は時間がないのでフッ素入り歯磨き粉とMIペーストという歯磨き粉を使ってざっと磨き、薬の効果に期待します。その代わり夜は全ての歯の歯垢をきっちり落とすために時間をかけて歯磨きをし、フロス(糸ようじ)で歯と歯の間も掃除します。


「朝食前と朝食後ではどちらがいいんでしょうか?」という質問もありましたのでまとめてみます。

<<朝食前に磨く>>

☆メリット

・夜間に繁殖した細菌を落とせるので、朝食でその細菌を飲み込まずに済む。
(ただ、飲み込んだとしても問題がある量の細菌ではないので、ただの気持ちの問題です)

★デメリット

・朝食後にも磨くのであれば、回数が増えて大変。

<<朝食後に磨く>>

☆メリット

・食べカスを落とせる。

★デメリット

・酸性の強いものを食べた場合、歯が溶けているので、そこをブラシで磨くと再石灰化(溶けた歯がもとに戻る)する前に歯が削れてしまう。


まとめてみましたが、実は上記のことはあまり重要ではありません。

ここで虫歯のできかたを説明します。

私達が食べたものに含まれる糖分を、細菌が分解して酸を出します。

その酸が歯を溶かして虫歯ができます。

つまり、糖分を分解する細菌が口の中に十分に少ない状態が大事なんです。

その状態を歯磨きによって作るわけですが、それが食前でも食後でもいいんです。

厳密にいうと食前に歯垢を落としておけばそもそも糖分が分解されないので虫歯ができないので、食前のほうがいい気もしますが、あまり差はないと思います。


大事なのは、虫歯ができるメカニズムをしっかり理解することです。

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そもそもみなさんはなぜ歯を磨くんでしょうか?

「磨けと教えられたから」

「口臭が気になるから」

「虫歯にならないように」

いろいろな意見があると思います。しかしやはり一番大事なのは、

「歯を失わないため」だと思います。

歯磨きに対する誤解でもっとも多いのが、

「歯磨きは食べカスを落とすためにする」

というものです。

以前「食後1日3回歯を磨きましょう」などというキャンペーンみたいなものがあって、

食後に磨く=食べカスを落とす

というイメージが定着してしまったんでしょう。

これは間違っています。もちろん食べカスを落とす必要もあります。

しかし歯磨きの1番の目的は「歯垢」(生きたバイ菌のカタマリ)を落とすことなんです。「歯垢」は食べカスと思っている方が多いですが違うのです。


歯磨きの目的は「歯を失わないため」と言いました。

歯を失わない=歯を失う原因を取り除く

歯を失う原因=歯周病・虫歯

歯周病・虫歯の原因=歯垢の中のバイ菌が出す「毒素」や「酸」


つまり楽しい老後のために歯を失わないようにするには、毎日歯垢を落とせばいいのです。


歯磨きの目的は「楽しい老後のために、歯垢を落とすこと」なんです。


あなたの歯磨きのやり方で「全ての」歯の歯垢を落とすことができていますか?

おおざっぱに磨いて奥歯の方に歯ブラシが当たってないことはないでしょうか?

食べカスを落とそうと思って磨いていると、ざっと磨いてやめてしまうことがあります。

歯磨き粉でさっぱりして磨くのをやめてしまうと、わんさか歯垢が残っていることがあります。

一度も歯の磨き方のレッスンを受けたことがない方、受けたことはあるが自信がない方は、ぜひ一度歯医者さんに行ってレッスンを受けてみて下さい。

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2011年4月19日

歯を削るとき、水が出てますよね?あれなんのためなんでしょう?


水が大量に出てお口にたまるので、バキュームというもので吸います。

僕も「すいません、すいます」とか言ってしまいますが、どっちだよって話ですよね。


...さて本題です。

あの水はなんのために出てるのかというと、歯を削る際に出る摩擦熱を冷やすためなんです。

あのウィーーンという甲高い音を出す器具を「タービン」といいます。

タービンに歯を削るドリル(バーといいます)をつけて、超高速で回転させることで歯を削ります。1分間に何十万回転します。

超高速で硬いものと硬いものがこすれ合うわけですから、すごい摩擦熱が出るわけです。

その熱をほったらかしにすると、歯の神経に熱が伝わり、神経が強い炎症を起こし、痛みが出てしまいます。

そうならないように、水をかけて冷やしているわけです。


というのが答えです。溺れさせようと思ってやっているわけじゃないんです。

申し訳ないんですが理由がありますので、ちょっとだけ我慢していただいて、

どうしても我慢できなかったらすぐに手を挙げていただき、うがいをしてください。

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2011年4月18日

デンターネットなどの書き込みで、

「頼んでもない歯を治療されて、さらに痛みが出て最悪」

のようなものをよく見かけます。

これに対する歯医者側の言い分を書きます。


1.まず「頼んでもない歯を治療されて」のくだりです。

もちろん、虫歯があったとしても、そのことをきちんと説明し、同意の上で治療をしないと下手したら「傷害罪」です。

でも、虫歯は一旦できてしまえば治療しなければ自然治癒することはありません。そのときに治療をしておかなければ必ず進行し、いずれ痛みが出るんです。

「頼んでもない歯を治療されて」と書き込んでいる人はきっと痛みが出た時には、

「あのとき治療してくれてれば痛みがでなかったのに。ちゃんと治療しろよ」

とおっしゃるんでしょう。

歯医者側としたら「頼んでもないのに」ではなくて「虫歯を見つけてくれてありがとう」と思っていただけると幸いです。

2.次に「痛みが出て」のくだりです。

歯の痛みが出る理由はいろいろありますが、その中の一つとして虫歯が深かったということが考えられます。

虫歯を削るのに使うドリル(タービン・コントラといいます)は、削る時に摩擦熱が発生します。そのために水を出して冷やしながら削っているわけです。

虫歯が深すぎるとこの摩擦熱が歯の神経に伝わりやすく、神経が炎症を起こし痛みが出ます。痛みがあまりに強い時は神経を取る必要があります。

じゃあ、虫歯が深かったら全部神経を取っちゃえばいいんじゃないの?と、いうわけにはいきません。神経を取ると歯の寿命は極端に短くなります。

歯を削っている時は麻酔をしていることが多いため、麻酔が切れたあとに痛みが出るかどうかはその場では分かりません。

ですから、なるべく神経を残したい歯医者は、痛みが出ないことに賭けて、神経を取らずに処置を終了するわけです。

この歯医者さんをあなたはヤブ医者と呼びますか?

もちろん、患者さんに痛みを感じさせたくないという思いから、虫歯が深ければ神経を取ってしまうという歯医者さんもいるでしょう。

それはそれで「思い」がありますからいいことだと思います。


歯医者は歯医者でいろんなことを考えてやっています。

どうかそのことはご理解いただければと思います。


上記のような書き込みがされるのは恐らく歯医者側の説明不足や信頼関係の欠如によるものでしょう。

きちんと説明をしてくれて信頼される歯医者でありたいと思います。

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2011年3月 9日

口臭の原因の90%はお口の中にあります。

お口の中の細菌が食べかすなどを分解し、においの原因となる物質を出します。

この細菌の数を減らすことで口臭を少なくすることができます。

細菌の数は虫歯や歯周病を治療することはもちろん、

毎日のハミガキをしっかりとすることで減らすことができます。

口臭が気になった場合はまず歯医者さんに行きましょう。


ただし、お口の中に原因がないときもあります。

例えば、肺や胃などに病気があると、そこからのにおいが出てきます。

その場合は原因となっている病気を治す必要があります。

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2011年2月28日

<歯の一部にものを詰める場合>

保険で使える白い材料の代表的なものとして「コンポジットレジン」があります。

これは歯の白さに似た色をした材料で、虫歯でできた穴につめてから光をあてると固まります。

コンポジットレジンはどの歯でも保険が効きますので、コンポジットレジンならば、

全ての歯を金属を使わずに治療することができます。


ですが問題はその強度です。

コンポジットレジンはプラスチックなので、最近の材料は充分な強度を持っていますが、それでも金属に比べれば強度は劣ります。

虫歯の穴のかたちによってはコンポジットレジンだと強度不足になる場合があります。

そんな場合は保険だと金属の詰め物をすることになります。

<歯の上にかぶせものをする場合(いわゆるさし歯)>

前歯12本(左右の糸切歯と、その間の前歯、計6本、上下で12本)は保険でも白いかぶせ物ができます。

糸切歯の1本奥とその奥は(小臼歯という歯。全部で8本あります)、保険でも白いかぶせものができるのですが、

強度が非常に弱く、すごく割れやすい材質なのでおすすめしておりません。

奥の歯2本(大臼歯という歯。親知らずを除くと、全部で8本あります)は保険で白いかぶせものをすることはできません。


ということで、保険でもかなりの歯を白くすることはできます。

ただし適応・非適応がありますので、歯医者さんとよくご相談ください。

ある掲示板の書き込みで「気づいたら銀歯だらけになっていた」という話がありますが、

その銀歯も場合によっては白くやり直すこともできるかもしれません。

そんな場合は「できるところは保険で白いのに変えて欲しい」と聞いてみるのがいいでしょう。

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 銀歯を入れた後なのに歯がしみる。

そんな経験されたことはありませんか?

「虫歯が残ってるんじゃないかな?」

と思う方が多いのですが、無理はありません。治療したあとなのにしみるわけですから。


ただ、銀歯を入れた後に歯がしみるのは、虫歯を取り残しているからではありません。

「歯が痛い」=「虫歯がある」というのは必ずしもそうではありません。

歯の痛みというのはいろいろなタイプがあります。歯が痛いからといって絶対に虫歯があるとは限らないのです。


今回の銀歯を入れた後にしみるという原因は「歯の構造」にあります。

Inlay002.gif

上の図の真ん中の歯をごらんください。銀歯が入っている歯です。

銀歯でない部分の歯の一番外側の白い部分、ここは「エナメル質」といって、「歯のカラ」のようなものです。

その中の黒い線がたくさん書いてあるクリーム色の部分は「象牙質」といって、黒い線は無数の目に見えないほど細い管で、赤い「神経」の部分まで通っています。

以上が歯の構造の説明です。

ここからが本題で、なぜ銀歯を入れた後に歯がしみるのか、です。

銀歯の入ってない健康な歯は、象牙質がエナメル質で覆われています。

この歯をひとたび削ると、エナメル質がなくなり、象牙質が露出します。象牙質には神経まで繋がっている無数の管がありますので、その管を通して神経まで冷たい水などの刺激が伝わってしまうのです。これがしみる原因です。


でも銀歯を入れたら象牙質が覆われるからしみなくなりそうですよね。

それがそうでもないんです。


金属は熱の伝導性が高い、つまり熱を伝えやすいので、冷たい刺激や熱い刺激を象牙質まで伝えてしまうのです。

象牙質まで刺激が伝われば、あとは管を通して神経まで伝わって、それでしみる。というわけなんです。


といっても、一生しみているわけではありません。

刺激に対して、神経の部分にバリアのようなものができてしみなくなってきます。

しみなくなるまで1ヶ月、長くて2~3ヶ月かかることもあります。


ですから、「銀歯を入れたのに歯がしみる...歯医者変えようかな」と、

すぐに違う歯医者に行かないで、ちょっとだけ歯医者さんを信じて待ってみてください。


でも、半年とか1年たってもまだしみるということならもしかしたら問題があるかもしれないので、一度相談してみましょう。

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う蝕検知液とは虫歯になってしまった部分だけを色に染めて、健康な部分との区別がつくようにする薬です。


虫歯になった歯の中でも、健康な部分と虫歯になった部分があり、やみくもに削ると健康な部分まで大きく削ることになってしまいます。


う蝕検知液がない頃は、歯を削った感触で虫歯かどうかを判断していました。

この方法だと削り残しや削り過ぎがでてしまうことが多く、むだに神経を取ったり、詰め物の中で残った虫歯がまた進み始めるということが起きます。

私はゴッドハンドの持ち主ではありませんから、過不足なく虫歯を削るために、う蝕検知液を使っています。

う蝕検知液を使う分時間がかかりますので、ひとりひとりの患者さんにかける時間を少し長めにお取りしております。

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2011年2月22日

虫歯がなくて歯医者にかかったことがない。

そんな方は今すぐに歯医者にかかってください。危険が迫っているかもしれません!


虫歯がない方には2種類あります。

1.本当は虫歯があるんだけど、気づいていない方。

2.本当に虫歯が一本もない方。


1.の方の場合

「痛くないから虫歯はないはずです」という方がいらっしゃいますが、
これは間違いです。

虫歯は歯の中の神経に到達しないとあまり痛みが出ません。

また、歯の表面を覆っているエナメル質は非常に硬く、虫歯が大きくなってもなかなか穴があきません。

つまり、ある程度の大きさの虫歯だと気づいていない可能性が高いのです。

実際、「虫歯はないと思うんですが一応検診で来ました」という方が、10本以上虫歯があるなんてこともしばしばあります。


2.の方の場合

「本当に虫歯がないなら問題ないのでは?」

虫歯がないのはいいことですが、歯の病気は虫歯だけではありません。

歯を失う原因の第1位は虫歯ではありません。歯周病です。(虫歯は2位)

虫歯がなくても歯周病がある方は多くいらっしゃいます。

割合としては、

「虫歯も歯周病もない」「虫歯も歯周病も進んでいる」という方はあまりいません。

「虫歯はあるが歯周病はない」「虫歯はないが歯周病はある」の2種類が多いのです。


ほとんどの方が「虫歯はあるが歯周病はない」「虫歯はないが歯周病はある」にあてはまるとすると、

「虫歯がなくて歯医者にかかったことがない」という方は歯周病にかかっている可能性が高いのです。

歯周病は気づいた時には何本か抜かないといけない、ということになりがちな病気です。

症状が出る前に予防・治療をする必要がある病気なのです。


というわけで、今すぐ歯医者さんへ!

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虫歯を治せばオールオッケー?
歯周病チェックシート

2011年2月17日

歯の痛みは大きく分けて3種類あります。

それぞれPul(プル)、Per(ペル)、P急発(ピーきゅうはつ)といいます。
(おおざっぱすぎて詳しい話になると間違いもあります)

◎Pul

Pulでは歯の中の神経が痛みを出します。

虫歯が大きくなって歯の中の神経に虫歯菌が感染したりすると神経が炎症を起こします。

この場合、痛みを抑える方法は神経を取ることです。

しかし痛みが出ているときは麻酔の薬が分解されやすく、麻酔が効きづらいことが多いので、すごく痛い思いをして神経を取ることになることもあります。

虫歯があるなと思ったら痛みが出るまで放っておかず、すぐに治療するのが得策です。

◎Per

Perは、神経をとった後の歯に起きます。神経をとったあと、歯の中には空洞ができますが、その空洞で細菌が繁殖すると、歯の根の先端に炎症が起きます。歯の外側が痛むわけです。厳密には歯の痛みではないのです。

これは虫歯ができた痛みとはまったく別物です。神経を取ってある歯は、虫歯ができても痛みはおきません。

治療法は、神経の通っていた管の中の細菌を除去していくことで、徐々に痛みがおさまります。一回の治療で痛みがひくこともありますが、痛みが持続したり、逆に痛みが強くなることもあります。

◎P急発

これは歯周病の急性発作の略で、簡単に言うと歯ぐきの痛みです。ですから厳密に言うと歯の痛みではありません。歯ぐきがはれて痛みを出しています。

神経の痛みは神経を取ればある程度おさまりますが、歯ぐきを切ってとってしまうわけにはいきません。

治療法としては歯垢を除去して、あとは薬でおさえるしかありません。

ですから歯医者に行って一回で痛みをとってもらうというより、薬でなんとかするということになります。


このように「歯が痛い」と思っても、麻酔して神経取れば絶対に痛みはおさまる、というわけではないのです。

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神経を取った「のに」歯が痛い?

2011年1月29日

歯に入っている銀歯やさし歯などの詰め物が取れて歯医者に行った経験はどなたにもあるかと思います。今回は「詰め物が取れる」ことへのいくつかの誤解について説明したいと思います。

1.「詰め物が取れたからまたつけてください。つけるだけだからすぐ終わりますよね?」

このようなお電話をよくいただきます。これは「診てみないと分かりません」としかいえません。

なぜなら詰め物が取れた場合、その詰め物が入っていた歯が虫歯になっている可能性があるからです。虫歯になったりしている場合は麻酔をしたり虫歯を削ったり、新たな詰め物を作ったりと時間がかかる場合もあります。

2.「この詰め物は詰めてから5年もったんです。ですからまたつけたら今度も5年は持ちますよね?」

 これもなんとも言えません。なぜなら、詰め物の支えになっていた歯が5年前と同じ状況とは限らないからです。5年間で虫歯がすすんでいれば、歯の形も変わりますから、また5年もつことはおそらくないでしょう。

 詰め物が取れるのには理由があります。セメントの老朽化だったり、中で虫歯がすすんでいたり、歯が割れてしまっていたり。一度取れたら、また新品同様の状態でつけることができないことはよくあります。

 「5年もった」という表現も患者さんと歯医者との間でギャップがあることがあります。患者さんのいう「5年もった」は「5年間取れなかった」という意味です。しかし、おそらくその5年間の途中で中で虫歯が始まっています。歯医者としては虫歯ができた詰め物を「もった」とは表現できません。
 中が虫歯になりにくいようにぴったりと詰め物を作るのが歯科医師の責任だからです。

3.歯科医師「さし歯の中が虫歯になっているから新しく作らないといけません」
患者さん「え?さし歯は本物の歯じゃないんだから、虫歯にはならないでしょう?」

 さし歯は歯が抜けたあとの穴に歯の形のものをさしこんでいるわけではありません。ご自分の歯の根っこの部分は残っていて、その根っこを利用してさし歯をくっつけているのです。根っこはご自分の歯ですから当然虫歯になります。

歯に関して、患者さんはさまざまな誤解をもっているものです。大事なのは、自分の歯がもっとも長くもつにはどうすればいいかを、患者さんと歯科医師がいっしょになって考えることだと思います。

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かぶせもの(さし歯)の土台の形
さし歯の誤解

2011年1月24日

虫歯が深くなり、歯の中の神経のところまで虫歯が達すると、強い痛みが出ます。

その痛みをなくすには神経を取るしかありません。


ところで、神経を取るって、いったいどういうことなんでしょうか?

RCT1.JPG

上の図の歯の中の赤い部分がいわゆる神経です。(専門用語では歯髄といいます)
歯の根の中に管状に通っていて、1本の根の中に1~2本の神経が通っています。

神経は真ん中の歯を見ていただくと分かるように、根の先端から歯の中に入ってきます。

神経をとるという処置は歯の中に入っている部分の神経を、根の先端で切断して取るということなんです。

RCT2.JPG

神経を取ると歯の根の中は空洞になります。

空洞になったままにしておくと、その空洞で細菌が繁殖して、根の先端の外側に炎症を起こします。すると神経がなくてもまた痛みが出ます。

ですから、何回かかけて神経の通っていた管の中を清掃して無菌状態にします。

そして、歯を叩いて痛いなどの症状がなくなったら、管の中に詰め物をします。

その後土台を作って型取りをして、銀歯をいれて完成となります。(歯の状態により治療内容は変わります)

RCT3.JPG

奥歯だと大体5~6回かかります。

神経の治療をやっているときは、毎回治療後に少し痛みがでることがありますがすぐにおさまります。

また仮詰めを毎回しますが、少し崩れやすい材料なので取れることが多いですが、全部取れることは珍しく、ある程度残っていることが多いので、少し取れてもあまり気にしないようにしましょう。


神経を取った歯は虫歯ができても痛みを感じなくなるので、気づかないうちに虫歯が大きくなり、抜歯しなければならなくなったりします。

銀歯を入れた歯は、歯と銀歯の間にミクロの隙間があり、天然の歯より虫歯になりやすくなっています。銀歯を入れれば虫歯にならないと思っている方がいらっしゃいますが誤解です。


とりとめない話になってしまいましたが、治療を受ける際の参考になさってください。

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神経を取った「のに」歯が痛い?
虫歯治療の5段階

2010年12月 8日

「だらだら食べ」とは朝食8時・昼食12時・おやつ3時・夕食7時のように時間を決めずに、食事と食事の間をあまりおかずに食べ続けることです。

机においてあるおかしを食べながらデスクワークをしたりするのも「だらだら食べ」です。

「だらだら食べ」はいったいなにがいけないのでしょう?


私達が食事を摂ると、甘いものでなくてもお口の中が酸性になります。この酸性状態のときに歯が溶けていきます。歯が溶けて穴が開いたのが虫歯です。

この酸性状態はずっと続くわけではなく、唾液の働きによってじょじょに元の中性に戻っていきます。

しっかりと時間を決めて食事をすれば、酸性状態の時間を短くすることができます。

しかし「だらだら食べ」をすると、唾液が働いて中性に戻る前にまた食べ物が入ってきますので、そのたびに酸性状態になり、中性に戻らなくなります。

ずっと酸性状態が続くので虫歯になりやすくなるわけです。

もしそれでも仕事中におかしを食べながらやりたい!という方は、キシリトール100%のおかしを選んでください。市販のキシリトール製品は100%でないものが多く、少しでも糖分が含まれていれば食べた後のお口の中は酸性状態になってしまいます。キシリトール100%ならば食べても酸性状態になりませんので、虫歯にはなりません。

当院では、キシリトール100%のチョコ、ガム、ラムネをご用意しておりますので、ご興味のある方は受付でお声かけください。

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虫歯予防の10日間チャレンジ
歯医者さんの作ったチョコ玉
歯医者さんが作ったチョコレート

2010年12月 3日

「神経を取った「のに」歯が痛いんです・・・」

実はそうではないんです。

神経を取った「から」歯が痛いんです。

神経を取るということは、歯の中の神経を切断して取っているということで、歯の中には神経をとったあとの「切り傷」が残っています。この傷の痛みが、神経をとったあとでも出る、というわけなんです。

この傷が治ってくれば痛みはいったんおさまります。

ただし、その後もまた痛みがぶりかえすことがあります。

これは歯の中の神経が通っていた管の中でバイ菌が繁殖して、根っこの先端部分に炎症を起こすためです。この痛みは神経を取ってある歯でも起きます。いえ、むしろ神経を取ってある歯だからこそ起きる痛みなのです。

また、歯のまわりの歯ぐきの痛みは、歯の中の神経と無関係なので、これも神経を取った歯でも起きます。

つまり、神経をとってしまえばもうその歯に関しては痛みが出ないというのは誤解なんです。

歯の痛みは大きく分けて3種類あります。

1.神経の痛み

2.根の先の痛み

3.歯ぐきの痛み

神経を取れば1の痛みはもう起こりませんが、2と3は起こりうるのです。

誤解されていた方は参考にしてください。

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神経の治療の内容
神経を取った歯は痛みは出ない?

2010年11月25日

虫歯はその大きさによって治療方法が変わります。

虫歯の大きさはCO(シーオー)からC1・C2・C3・C4まであります。

シーは虫歯を表すcaries(カリエス)の頭文字です。

<第一段階 CO>

シーオーはカリエス・オブザベーション(観察)の略です。
日本語でいうと要観察歯で、つまり虫歯になりかかっているが、検診で観察していって、大きくなったら治療をする歯ということで、すぐに治療が必要なわけではありません。

<第二段階 C1>

C1は歯の一番外のエナメル質という部分だけに起きている虫歯で、非常に浅い虫歯です。
治療はほとんどが、少し削ってコンポジットレジンという歯の色に似たプラスチックで詰める方法になるでしょう。これは1回で終わる治療で、麻酔なしでも痛くなく処置できることが多いです。

<第三段階 C2>

C2はエナメル質の中の象牙質まで到達した虫歯です。なるべく早く処置する必要があります。
治療は、大きさによりますが、コンポジットレジンで終わりにできることもあれば、かなり大きい場合は、型取りをして銀歯をいれたりすることもあります。銀歯の場合治療は2回以上かかります。

<第四段階 C3>

C3は歯の中に通っている神経まで虫歯が及んでいるものです。
この場合は歯の中の神経を取り、その後の処理で5〜6回かかることがあります。
歯の大部分がなくなりますので、もろくなりますし、治療後にまたその歯が虫歯になっても神経がないために痛みが出ず、虫歯に気づかなくなってしまいます。


<第五段階 C4>

C4は虫歯が大きくなりすぎて、歯ぐきの上に見えている歯の頭の部分すべてがなくなってしまい、歯の根の部分だけが歯ぐきの中に残っているという状況です。この場合は残念ですが治療が非常に難しく一般的には抜くことになります。ただし、矯正の力で根を引っ張りだしたり、手術をして歯ぐきを切り下げたりすれば残せることもあります。
抜いた場合は、ブリッジ・入れ歯・インプラント・移植の4つの方法のいずれかによって歯がなくなった場所に歯の形のものを作ることになります。


虫歯は大きくなるにつれて、治療回数がかかり、金額がかかり、歯へのダメージも大きくなります。

痛みがなくても、穴が開いていなくても、ほとんどの方に大なり小なり虫歯があります。

どうせ歯医者に行くなら、痛くならないうちに検診に行って、虫歯の小さいうちに、少ない回数で、少ない費用で、簡単に治療を終わらせるのが懸命です。

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知覚過敏とは
一回に複数本の治療も行っています
歯の一生 〜虫歯の場合〜

2010年10月16日

近年、コマーシャルなどでもよく聞かれる「知覚過敏」という言葉。
言葉自体はかなり浸透してきている実感がありますが、
どういった症状なのかはどうもあまり知られていないようです。

「歯がしみる」=「虫歯がある」と思っている方が多くいらっしゃいますが、
そうではありません。

実は虫歯がなくても歯はしみるんです。それが知覚過敏です。

歯の根っこははぐきの中で骨に支えられています。はぐきより上に出ている部分を「歯の頭」と呼ぶとすると、歯の頭は「エナメル質」という硬いカラのようなもので覆われています(下図の白い部分)。
歯はほとんどの部分が「象牙質」というものでできています(下図の肌色の部分)。象牙質の中にはいわゆる「神経」と呼ばれる、しみる痛みを感じる部分があります(下図の赤い部分)。

tooth.gif

この象牙質の部分には、細い管が何本も神経のところまで通っています。
この管は、普通はエナメル質や骨に覆われています。
しかし、エナメル質が欠けてしまったり、歯茎がさがったりすると象牙質がでてきて、管の入り口が露出します。この管を通して神経まで刺激が伝わってしまうのが「知覚過敏」です。

治療法は
1.適切な歯みがき(シュミテクトなどのハミガキコも効果有り)
2.塗り薬(管を埋めてしまう)
3.エナメル質がかけたところに詰め物をする
4.神経をとる(最終手段)

神経をとると歯の寿命は短くなるのでなるべく取りたくありませんから、神経を取るのはすごくしみて生活に支障がでるような場合に限ります。

冷たいものがしみる、歯みがきのときにピリッとすることがあるなど、気になる症状がございましたら一度ご相談ください。

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虫歯治療の5段階
なぜ虫歯予防にフッ素を使うのか?
銀歯は虫歯にならない?
一回に複数本の治療も行っています
歯の一生 〜虫歯の場合〜
歯と歯の間の虫歯

2010年10月14日

笑ったときに金歯がキラリと光るのがはやっていたのは昔の話です。

今はやはり白い歯が自然とされています。

しかし、白い歯は保険が効かなくて高いからちょっと手が出せない・・・
そう思ってはいませんか?

すべてではありませんが、前歯でも奥歯でも銀歯や金歯を白くできることがあります。

歯の大きな範囲が金属で覆われている場合は保険で白くすることはできませんが、
歯の一部に金属が入っている状態ならば保険で白くすることができます。
前歯であればどんな状態でも保険で白い歯を入れることができます。

ただ、保険の材料の材質では色が自然でなく、変色しやすかったり、強度が弱かったりします。
そこで保険外の治療がでてくるわけです。

保険には「安さ」というメリットがあります。むしろそれしかありません。ただ、保険で十分な症例は多くあります。
保険外には安さ以外のさまざまなメリットがあります。

当院では保険外の治療を無理矢理すすめることはありませんが、選択肢のひとつとしてご説明しています。あくまで選ぶのは患者さんです。

保険・保険外の治療をよくご理解いただき、ご選択下さい。

当院のHPには治療の料金も掲載しておりますのでぜひご覧下さい。

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2010年10月13日

「フッ素が歯にいい」というのはかなり知られてきていると思われますが、
「なぜフッ素が歯にいいのか」というのはあまり浸透していません。

歯の主成分は「ハイドロキシアパタイト」でCa10(PO4)6(OH)2という化学式で表されます。Caはカルシウム、Pはリン、OHの部分が「ハイドロキシ」です。
この「ハイドロキシアパタイト」実は虫歯菌が出す酸に弱く、溶けやすいんです。

フッ素(正確にはフッ化物)の入ったうがい薬やハミガキ粉を使うと、この「ハイドロキシ」の部分がフッ素に置き換わり、「フルオロアパタイト」になります。Ca10(PO4)6F2です。Fがフッ素です。
この「フルオロアパタイト」は虫歯菌の出す酸に強く、溶けにくい、つまり虫歯になりにくいんです。

つまりフッ素は「フルオロアパタイト」を作るから虫歯になりにくくなるというわけです。


さらにCa(カルシウム)やP(リン)もフッ素と一緒に歯に作用させると「フルオロアパタイト」がよりできやすくなります。CaやPを含むハミガキ粉は「MIペースト」だけです。


僕は、

1.ハミガキ粉なしでしっかり磨きます

2.「Check-up gel(フッ素のペースト)」と「MIペースト(カルシウムとリン配合ペースト)」の両方をハブラシにとり、歯全体に塗ります

3.そのままぶくぶくとうがいをするように全体に行き渡らせます

4.余分な分はそのまま飲み込みます

飲み込むのが気持ち悪くて抵抗がある場合は吐き出してもいいんですが、水でうがいをして洗い流すと意味がなくなります。

ぜひやってみてください。

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虫歯治療の5段階
知覚過敏とは
銀歯は虫歯にならない?
一回に複数本の治療も行っています
歯の一生 〜虫歯の場合〜
歯と歯の間の虫歯

2010年10月 5日

かぶせ物はご自分の歯の根っこの上にかぶせてあります。

かぶせ物は、歯科用セメントを使って土台の歯にくっついています。

では土台の形はどんな形でもいいのでしょうか?

実は、ここの角度は6度がいいとか、かぶせ物のふちの部分はこんな形がいいとか、ここの部分は噛み合う歯から1.5mmの距離が必要とか、
いろいろあるんです。

でも、かぶせ物をくっつけてしまえば、患者さんにはその善し悪しは分かりません。

くっつける前であっても土台の形の善し悪しなど正直分からないでしょう。


器具の滅菌も同じです。使っている器具がちゃんと滅菌されているかなんで分かりません。バイ菌がついているかどうかなんて見えないんですから。

患者さんは歯科医院のスタッフにまかせるしかないんです。


当院では、「スタッフ自身が行きたい歯科医院」を目指しています。

きちんとした滅菌をしていない歯科医院のスタッフは、その歯科医院で治療を受けたがるでしょうか?僕は嫌です。

患者さんには分からない部分にもしっかりとこだわる、そんな歯科医院でありたいと思っています。

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2010年10月 3日

奥歯にかぶせてある銀歯は虫歯にならないからあまり磨かない。

そうおっしゃる方がときどきいらっしゃいます。

そもそも銀歯とはどういう構造になっているのでしょうか?

いわゆる「差し歯」という言葉がありますが、この言葉に問題がありそうです。

「差し歯」という名前から、歯の抜けたあとの穴に代わりの歯を差し込んでいる、
そんな印象をお持ちの方がいらっしゃるようです。そうであれば、人工の歯は虫歯にはなるわけがないので、銀歯は虫歯にならないと思っていらっしゃるのかもしれません。

しかし実際は違います。差し歯は、ご自分の歯の根っこの部分を利用してセメントでくっつけてあるのです。ご自分の歯が少しも残っていなければ差し歯の治療はできません。
ですから、銀歯の中のご自分の歯は虫歯になります。
そして虫歯が大きく進めば、差し歯をすることができなくなり、抜くことになってしまいます。

ですから、銀歯になったから磨かないのではなく、今までより一層努力して磨く必要があります。

すべては歯医者が一言治療が終わったときに説明すれば済む話です。
「銀歯でも、ご自分の歯が土台になっていて、虫歯にはなりますのでよく磨いてください」と。

こういった誤解は他にもたくさんあり、その誤解が解ければ、虫歯や歯周病も少なくなっていくはずです。荒井歯科医院は今後も誤解を解いていくようにがんばっていきます。

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歯の一生 〜虫歯の場合〜
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2010年10月 1日

当院の一人の患者さんにかける時間は基本的には30分でお取りしています。
というのは大体の治療が30分ぐらいの時間で終わることができるからです

もちろん1時間かかる処置をする場合には1時間の枠をお取りします。

虫歯を削って詰める治療は、テキトーに削ってテキトーに詰めれば10分で終わりますが、
そのような治療では長持ちはしませんし、見た目や舌触りにも問題が残ったりします。
30分でできるのは多くて3本、基本的には2本ほどです。

逆に言えば、60分や90分お取りすれば、6〜9本の虫歯が治療できるかというと・・・

できます。

ただし、やらないほうがいいさまざまな理由があります。

1.アゴが疲れてしまう
2.広範囲に麻酔をすると頬や舌を噛んだりしやすい
3.噛み合わせが大幅にずれてしまう恐れがある
 一旦削ってもとの咬み合わせをなくしてから、詰め物で咬み合わせを作るので咬み合わせが変わります。
4.保険がきかないことがある
 あまりの多くの歯をいっぺんに治療するのは保険適応にならないことがあります。
5.予約が先になってしまうことがある
 長い時間が空いているのが近い時期になければお約束が先になってしまいます。
ほかにもさがせばいろいろでてきそうですが、以上のような理由があります。

しかし、仕事が忙しくてあまり回数がかけられない、虫歯が多すぎて噛むところがないから早く治して欲しいなど、人それぞれニーズが違ってきます。

当院では初診の方に初診コンサルといって、まず患者さんの歯科に対する不安などをお聴きしてから治療に入っておりますので、いっぺんに治療したい方はその際にお申し出下さい。

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虫歯治療の5段階
なぜ虫歯予防にフッ素を使うのか?
歯の一生 〜虫歯の場合〜

2010年5月30日

歯は大事にお手入れをしながら使えば、持ち主が死ぬまで一生使えるものです。

しかし、お手入れを怠ってしまうと、残念ながら持ち主をおいて先立ってしまいます。

歯がなくなってしまうのは主に2つの原因があります。


虫歯と歯周病です。


2つのパターンで歯の一生を追ってみましょう。


<虫歯の場合>

歯に歯垢(細菌のかたまり)がこびりつきます。

歯垢の中の細菌が糖分を分解して酸を出します。

酸で歯が溶けます。虫歯の発生です。

虫歯はかなりの大きさになるまで痛みも出ませんし、穴も開きません。つまり、自分ではなかなか気づきません。

痛みが出たり、穴が開きます。歯医者さんにいきます。

虫歯を削り、詰め物をして、一度虫歯が治ります。

油断すると、詰め物の隙間から中のほうに細菌が侵入します。

詰め物の中で虫歯ができます。

強烈な痛みがでます。歯医者さんにいきます。

歯の中の神経を取ります。

何回かかけて神経の通っていた管を掃除し、管に詰め物をし、上から銀歯をかぶせてまた虫歯が治ります。治ったとはいえ、健康な歯の部分は前よりも少なくなっています。

ここでも油断すると、銀歯の中に細菌が侵入します。

このときは神経をとってありますので、虫歯が大きくなっても痛みを感じません。

銀歯の中で虫歯がどんどん大きくなります。

ある日銀歯がぼろっととれます。歯医者さんにいきます。

「残念ですが、虫歯が深すぎて、抜くしかありませんね・・・」

虫歯が進行しすぎて、健康な歯の部分がほとんど残っていない場合、残っている部分を使ってまた銀歯を入れることが不可能になります。使えない歯もおいておくと痛みを出すことがあります。盲腸のようなもので、無用なのに痛みを出すのです。
ですから痛みを出す前に抜いてしまう必要があるのです。


以上のように、虫歯の治療を繰り返すことで健康な歯の部分が小さくなっていき、最後には抜く必要があるほどになってしまいます。

詰め物をしたとしてもそれで安心なわけではありません。むしろ治療前の状態よりも虫歯になりやすくなっています。

日頃のお手入れ(歯みがき)と、歯医者に3〜4ヶ月に一回は定期的に通い、小さいうちに虫歯を見つけて治し、プロのクリーニングをうけることで歯を一生守ることができるというわけです。


詳しくはホームページをご覧下さい。

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2010年5月14日

突然ですが、虫歯ができやすいのはどこでしょうか?

それは、歯磨きがしづらい部分です。

例えば、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境い目、奥歯の溝、一番奥の歯の奥側などです。


歯磨きがしづらい

歯垢を磨き残してしまう

磨き残した歯垢の中の細菌が酸を出す

酸が歯を溶かす

虫歯になる

というわけです。


中でも大人の虫歯で一番多いのは歯と歯の間の虫歯です。

虫歯はある程度の大きさにならないと穴も開かないし、痛みも出ないため、
ご自身で気づくのは難しく、気づいた頃にはかなりの大きさになっています。

小さい虫歯のうちは削った部分を歯に近い色の樹脂を詰めて治療が終わりになりますが、
大きくなった虫歯はそうはいきません。

歯と歯の間の虫歯の治療の場合、お口の中で樹脂の詰め物をして歯の形を復元するのは非常に困難で、時に噛み合わせがしっかり作れなかったり、歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなってしまったりします。

そんなときは、歯の型をとり、技工所で詰め物を作製し、それをセメントで歯につける方法をとります。そのほうが、食べ物が詰まりにくく、しっかりした噛み合わせを作ることができます。

ただし、技工所で作る場合、保険では銀の詰め物になってしまいます。

銀歯では見た目がよくないですよね。かといって白いものは保険が効かず、少し高くなってしまいます。

虫歯は早めに見つけて治したほうが金額的にも見た目的にもよく、歯を失う量も少なく済むわけです。

しかし初期の虫歯はご自身ではなかなか気づくことができない。

そこで定期検診が必要になってきます。

当院では基本的に3ヶ月に一度の定期検診をおすすめしております。

詳しくはご相談ください。

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2010年4月21日

よくある誤解なのですが、

「神経をとってあるから痛まないはずなのになぜ痛いんですか?神経の取り残しがあるのでしょうか?」
との質問を受けることがあります。


歯の痛みは大きく分けて3つあります。


1.歯の中の神経に細菌が感染して起きる、神経の痛み。

2.歯ぐきに細菌がダメージを与えて起きる、歯ぐきの痛み。

3.根の中で細菌が繁殖し、歯の根の先端に起きる、根の先の痛み。


神経をとった歯が感じなくなるのは1.の痛みだけで、2・3の痛みは起きます。


痛みは身体が発する危険信号です。神経を取った歯は虫歯が大きく進むことでは痛みが出ず、気づいたときには手遅れになっていることが多いです。

ですから、なるべく神経を取らずに済むよう、定期検診で虫歯を小さいうちに発見して対応した方がいいということです。


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荒井歯科医院 院長 荒井淳次 荒井歯科医院
院長 荒井淳次

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【経歴】
2004年
 東京医科歯科大学
 歯学部卒業
同年
 歯科医師免許取得
 東京医科歯科大学歯学部
 附属病院義歯外来専攻生
2006年
 同外来医員に就任
2008年
 同外来非常勤講師として
 週1日勤務
 荒井歯科医院勤務開始