«  2011年2月13日 - 2011年2月19日  » 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
2011年2月19日

一般的なイメージとして「保険=安い」というイメージがあるかと思います。

実際歯科関係のBBSなどにも

「保険で数万するってボッタクリじゃない?」

といった書き込みが見られます。果たしてなにが本当なのでしょうか?


保険の効く治療には全て「保険点数」というものが国によって決められています。

「保険点数」は1点が10円で、例えば再診料なら42点で、歯医者には420円が入ります。そのうちの3割や1割の負担分が患者さんの窓口負担分になるのです。

その保険点数には、患者さんが思っているよりも高い設定になっているものがあります。

例えば前歯のかぶせものを作る場合。

前歯でも白いかぶせものを保険で作ることができます。

この場合いくつかの点数が定められています。

まず型取りをする日には、再診料・歯を削る代金・型取りをする代金・噛み合わせをとる代金・仮歯を作る代金がかかります。神経がある歯の場合、全部で936点、3割負担で2810円がかかります。
次にかぶせものを歯に装着する日には、再診料・かぶせもの自体の代金・装着する手数料・だめになったときの保険料・セメント料がかかります。全部で1629点、3割負担で4890円がかかります。

つまり1本で7700円かかるわけです。
これが6本になれば、46200円になり、保険でも数万円がかかるわけです。

なんの代金が高いのかというと、削る代金とかぶせもの自体の代金です。あわせて2216点、3割負担で6650円です。

前歯は見た目が重要で、削る形が大事なので、その分削る代金が高くなっています。
かぶせものは金属の裏打ちの上に白いプラスチックを貼り付けるもので、金属の部分は金や銀などの合金でできているため、金属代がかなりかかるのです。アクセサリーが小さいのに高いのと同じです。

ちなみに奥歯の一部に銀歯を入れる処置は、全部で792点で、3割負担で2360円で、前歯のかぶせの3分の1以下の代金です。

しかし患者さんからすると、型取りをして次の回にものを入れて終了というのはどちらの治療でも同じなので、前歯のかぶせものがすごく高く感じてしまうということはあると思います。


他の例としては入れ歯を入れるときもかなりの金額がかかるときがあります。
入れ歯の大きさによって変わってくるのですが、保険の入れ歯でも上下で2万円することもあります。

しかし入れ歯の場合は金額に納得される方が多いように個人的には思えます。

大きなものが入るからでしょうか。

これは私の考えなのですが、一般的に患者さんは「入るものの大きさ」と「かかった手間」によって、その治療の「適正金額」を出している気がします。その「適正金額」よりも高いと感じると「ボッタクリか?」と思い、逆なら「意外と安いね」と思うのではないでしょうか?

「保険点数」は様々な要素をもとに決められており、高くも安くも実際の治療の流れにそぐわない金額になることもしばしばあります。

ただ私もボッタクリ歯医者のうわさは聞いたことがあります。

ひどいものでは上下総入れ歯の方が来院したときに(総入れ歯なので歯は一本もありませんが)、全ての歯があったことにして、全ての歯を抜く点数を取ってしまうという歯医者もあるそうです。


ボッタクリ歯医者も実在する以上、もしあまりに高いなと感じたときには、

「内訳をもらえませんか?」と勇気を出して言ってみるのも1つの手ではないでしょうか。

http://www.araident.com/

<関連記事>

保険点数と歯科の金額

2011年2月18日

今日「虫歯酵素、立体構造を解明」というニュースがありました。

口の中にいる細菌が作る、「グルカンスクラーゼ」という酵素の話です。

虫歯菌をはじめとする細菌が歯にこびりつく方法は、

「グルカンスクラーゼ」を使って歯の表面でネバネバした物質を作り、その中に住み着くという方法です。

このネバネバの中にいくつもの種類の細菌が住み着いたものを「歯垢」といいます。

「歯垢」の中の虫歯菌は、私達が食べた糖分を分解して「酸」を作ります。

この「酸」が歯を溶かして虫歯を作るのです。


つまり、「グルカンスクラーゼ」の働きを抑えれば、ネバネバが作られず、歯垢ができづらくなり、虫歯予防につながるということになります。

今後の研究の動向に注目です。

http://www.araident.com/

<関連記事>

ドクタージョンズキャンディー Dr.John's Candies

2011年2月17日

歯の痛みは大きく分けて3種類あります。

それぞれPul(プル)、Per(ペル)、P急発(ピーきゅうはつ)といいます。
(おおざっぱすぎて詳しい話になると間違いもあります)

◎Pul

Pulでは歯の中の神経が痛みを出します。

虫歯が大きくなって歯の中の神経に虫歯菌が感染したりすると神経が炎症を起こします。

この場合、痛みを抑える方法は神経を取ることです。

しかし痛みが出ているときは麻酔の薬が分解されやすく、麻酔が効きづらいことが多いので、すごく痛い思いをして神経を取ることになることもあります。

虫歯があるなと思ったら痛みが出るまで放っておかず、すぐに治療するのが得策です。

◎Per

Perは、神経をとった後の歯に起きます。神経をとったあと、歯の中には空洞ができますが、その空洞で細菌が繁殖すると、歯の根の先端に炎症が起きます。歯の外側が痛むわけです。厳密には歯の痛みではないのです。

これは虫歯ができた痛みとはまったく別物です。神経を取ってある歯は、虫歯ができても痛みはおきません。

治療法は、神経の通っていた管の中の細菌を除去していくことで、徐々に痛みがおさまります。一回の治療で痛みがひくこともありますが、痛みが持続したり、逆に痛みが強くなることもあります。

◎P急発

これは歯周病の急性発作の略で、簡単に言うと歯ぐきの痛みです。ですから厳密に言うと歯の痛みではありません。歯ぐきがはれて痛みを出しています。

神経の痛みは神経を取ればある程度おさまりますが、歯ぐきを切ってとってしまうわけにはいきません。

治療法としては歯垢を除去して、あとは薬でおさえるしかありません。

ですから歯医者に行って一回で痛みをとってもらうというより、薬でなんとかするということになります。


このように「歯が痛い」と思っても、麻酔して神経取れば絶対に痛みはおさまる、というわけではないのです。

http://www.araident.com/

<関連記事>

神経を取った「のに」歯が痛い?

« 2011年2月 6日 - 2011年2月12日 | メイン | 2011年2月20日 - 2011年2月26日 »

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。

引っ越し

荒井歯科医院 院長 荒井淳次 荒井歯科医院
院長 荒井淳次

http://www.araident.com/

【経歴】
2004年
 東京医科歯科大学
 歯学部卒業
同年
 歯科医師免許取得
 東京医科歯科大学歯学部
 附属病院義歯外来専攻生
2006年
 同外来医員に就任
2008年
 同外来非常勤講師として
 週1日勤務
 荒井歯科医院勤務開始