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2011年2月28日

<歯の一部にものを詰める場合>

保険で使える白い材料の代表的なものとして「コンポジットレジン」があります。

これは歯の白さに似た色をした材料で、虫歯でできた穴につめてから光をあてると固まります。

コンポジットレジンはどの歯でも保険が効きますので、コンポジットレジンならば、

全ての歯を金属を使わずに治療することができます。


ですが問題はその強度です。

コンポジットレジンはプラスチックなので、最近の材料は充分な強度を持っていますが、それでも金属に比べれば強度は劣ります。

虫歯の穴のかたちによってはコンポジットレジンだと強度不足になる場合があります。

そんな場合は保険だと金属の詰め物をすることになります。

<歯の上にかぶせものをする場合(いわゆるさし歯)>

前歯12本(左右の糸切歯と、その間の前歯、計6本、上下で12本)は保険でも白いかぶせ物ができます。

糸切歯の1本奥とその奥は(小臼歯という歯。全部で8本あります)、保険でも白いかぶせものができるのですが、

強度が非常に弱く、すごく割れやすい材質なのでおすすめしておりません。

奥の歯2本(大臼歯という歯。親知らずを除くと、全部で8本あります)は保険で白いかぶせものをすることはできません。


ということで、保険でもかなりの歯を白くすることはできます。

ただし適応・非適応がありますので、歯医者さんとよくご相談ください。

ある掲示板の書き込みで「気づいたら銀歯だらけになっていた」という話がありますが、

その銀歯も場合によっては白くやり直すこともできるかもしれません。

そんな場合は「できるところは保険で白いのに変えて欲しい」と聞いてみるのがいいでしょう。

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 銀歯を入れた後なのに歯がしみる。

そんな経験されたことはありませんか?

「虫歯が残ってるんじゃないかな?」

と思う方が多いのですが、無理はありません。治療したあとなのにしみるわけですから。


ただ、銀歯を入れた後に歯がしみるのは、虫歯を取り残しているからではありません。

「歯が痛い」=「虫歯がある」というのは必ずしもそうではありません。

歯の痛みというのはいろいろなタイプがあります。歯が痛いからといって絶対に虫歯があるとは限らないのです。


今回の銀歯を入れた後にしみるという原因は「歯の構造」にあります。

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上の図の真ん中の歯をごらんください。銀歯が入っている歯です。

銀歯でない部分の歯の一番外側の白い部分、ここは「エナメル質」といって、「歯のカラ」のようなものです。

その中の黒い線がたくさん書いてあるクリーム色の部分は「象牙質」といって、黒い線は無数の目に見えないほど細い管で、赤い「神経」の部分まで通っています。

以上が歯の構造の説明です。

ここからが本題で、なぜ銀歯を入れた後に歯がしみるのか、です。

銀歯の入ってない健康な歯は、象牙質がエナメル質で覆われています。

この歯をひとたび削ると、エナメル質がなくなり、象牙質が露出します。象牙質には神経まで繋がっている無数の管がありますので、その管を通して神経まで冷たい水などの刺激が伝わってしまうのです。これがしみる原因です。


でも銀歯を入れたら象牙質が覆われるからしみなくなりそうですよね。

それがそうでもないんです。


金属は熱の伝導性が高い、つまり熱を伝えやすいので、冷たい刺激や熱い刺激を象牙質まで伝えてしまうのです。

象牙質まで刺激が伝われば、あとは管を通して神経まで伝わって、それでしみる。というわけなんです。


といっても、一生しみているわけではありません。

刺激に対して、神経の部分にバリアのようなものができてしみなくなってきます。

しみなくなるまで1ヶ月、長くて2~3ヶ月かかることもあります。


ですから、「銀歯を入れたのに歯がしみる...歯医者変えようかな」と、

すぐに違う歯医者に行かないで、ちょっとだけ歯医者さんを信じて待ってみてください。


でも、半年とか1年たってもまだしみるということならもしかしたら問題があるかもしれないので、一度相談してみましょう。

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当院ではデジタルパノラマレントゲンを設置しております。

従来のレントゲンの6分の1のX線量なので、体に優しく、

フィルムや現像液がいらないので環境にも優しくできております。

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当院では定期検診にいらっしゃっている方にプレゼントを差し上げています。

まず毎回差し上げているのが「ハブラシ」です。普通のハブラシとワンタフトブラシ(毛の束が1束のハブラシ)からお選びいただけます。

また定期検診に5回いらっしゃった方にはチェックアップというフッ素入りハミガキコを、

10回目にはMIペーストという歯のミネラル補給をするハミガキコを差し上げています。


「痛くならないと歯医者に行かない」という方が多い中、

お口の健康のためとはいえ、痛くもないのに定期的に歯医者に通うのは、

なかなか大変なのではないかと思います。


当院の目標は地域の虫歯&歯周病をなくすことなので、私たちの目標に貢献していただいているという考えのもと、プレゼントを差し上げております。


今後ともお口の健康のため、共にがんばっていきましょう!

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う蝕検知液とは虫歯になってしまった部分だけを色に染めて、健康な部分との区別がつくようにする薬です。


虫歯になった歯の中でも、健康な部分と虫歯になった部分があり、やみくもに削ると健康な部分まで大きく削ることになってしまいます。


う蝕検知液がない頃は、歯を削った感触で虫歯かどうかを判断していました。

この方法だと削り残しや削り過ぎがでてしまうことが多く、むだに神経を取ったり、詰め物の中で残った虫歯がまた進み始めるということが起きます。

私はゴッドハンドの持ち主ではありませんから、過不足なく虫歯を削るために、う蝕検知液を使っています。

う蝕検知液を使う分時間がかかりますので、ひとりひとりの患者さんにかける時間を少し長めにお取りしております。

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荒井歯科医院 院長 荒井淳次 荒井歯科医院
院長 荒井淳次

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【経歴】
2004年
 東京医科歯科大学
 歯学部卒業
同年
 歯科医師免許取得
 東京医科歯科大学歯学部
 附属病院義歯外来専攻生
2006年
 同外来医員に就任
2008年
 同外来非常勤講師として
 週1日勤務
 荒井歯科医院勤務開始