銀歯を入れた「のに」歯がしみる?

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銀歯を入れた「のに」歯がしみる?

銀歯を入れた後なのに歯がしみる。そんな経験されたことはありませんか?

 

「虫歯が残ってるんじゃないかな?」

 

と思う方が多いのですが、無理はありません。治療したあとなのにしみるわけですから。

ただ、銀歯を入れた後に歯がしみるのは、虫歯を取り残しているからではありません。

虫歯を取り残しているから痛いのだとしたらもともと虫歯を削る前には虫歯があったわけで、しみたり痛かったはずです。虫歯は痛みなく進行していくため気づいていない方が多いぐらいのものなので、虫歯が存在する=痛むというのは必ずしも成り立ちません。

歯の痛みというのはいろいろなタイプがあります。歯が痛いからといって絶対に虫歯があるとは限らないのです。

今回の銀歯を入れた後にしみるという原因は「歯の構造」にあります。

上記のイラストをご覧ください。真ん中の歯は断面図となっていて、銀歯を入れるために削られた状態となっています。

歯の一番外側の白い部分、ここは「エナメル質」といって、「歯のカラ」のようなものです。

その中の黒い線がたくさん書いてあるクリーム色の部分は「象牙質」といって、黒い線は無数の目に見えないほど細い管で、赤い「神経」の部分まで通っています。

以上が歯の構造の説明です。

ここからが本題で、なぜ銀歯を入れた後に歯がしみるのか、です。

銀歯の入ってない健康な歯は、象牙質がエナメル質で覆われています。

この歯をひとたび削ると、エナメル質がなくなり、象牙質が露出します。象牙質には神経まで繋がっている無数の管がありますので、その管を通して神経まで冷たい水などの刺激が伝わってしまうのです。これがしみる原因です。

でも銀歯を入れたら象牙質が覆われるからしみなくなりそうですよね。

それがそうでもないんです。

金属は熱の伝導性が高い、つまり熱を伝えやすいので、冷たい刺激や熱い刺激を象牙質まで伝えてしまうのです。

象牙質まで刺激が伝われば、あとは管を通して神経まで伝わって、それでしみる。というわけなんです。

つまり、「銀歯を入れた『のに』歯がしみる」ではなく、「銀歯を入れた『から』歯がしみる」なんです。

といっても、一生しみているわけではありません。

刺激に対して、神経の部分にバリアのようなものができてしみなくなってきます。

しみなくなるまで1ヶ月、長くて2~3ヶ月かかることもあります。

ですから、「銀歯を入れたのに歯がしみる…ヤブ医者かな…歯医者変えようかな」と、

すぐに違う歯医者に行かないで、ちょっとだけ歯医者さんを信じて待ってみてください。

でも、半年とか1年たってもまだしみるということなら、虫歯が深かったことによって神経がやられてしまっている可能性もありますので、一度相談してみましょう。

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