神経を取ったあとに治療を中断すると大変なことになります

荒井歯科医院 歯科コラム

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神経を取ったあとに治療を中断すると大変なことになります

歯がすごく痛むと歯医者に行って神経を取る。よくある流れです。すごく痛む歯はかなり虫歯が進行して穴が開いているので、本人も気付いていることが多いです。

気付いているにも関わらず、痛みが出るまで歯医者に来なかった。そういう方は歯医者に行くのが怖いか面倒臭い方だと思います。仕事が忙しいからといっても、休みの日はあるわけですし、今の世の中24時間年中無休の歯科医院もあるわけなので通おうと思えば通えるわけです。

ですからなんらかのハードルが高くて歯医者に来れていないことになります。

そんな方は、神経を取ってある程度痛みがおさまると通院しなくなってしまうことがよくあります。痛くなったから歯医者に来たわけで、その痛みがなくなれば通う理由がなくなるからです。

 

しかし、神経を取った後の通院中断は非常に危ない行為なのです。

その理由は2つあります。

 

1.根の先が膿んでくる

神経を取ると、歯の中の神経が通っていた管は空洞になります。そのまま放っておくと空洞の中で細菌が繁殖します。その細菌は根っこの先端の外側、歯を支えている骨を溶かして膿溜めのようなものを作ります。するとそこで膿がどばーっと出ると、中で圧力が高まって痛みが強く出ます。その痛みは、歯医者に行っても1日ではおさまらないことがよくあります。

 

2.気付かないうちに虫歯が進行する

神経を取る治療をすると、根の先が膿んだり周りの歯茎が腫れれば歯は痛みを出しますが、歯自体が虫歯になっても痛みを感じなくなります。気付かないうちに虫歯が根っこの深いところまで進行すれば、その歯は抜かないといけなくなってしまいます。

 

上記の2点のようにならないように、何回かかけて中の掃除をして無菌状態に近づけ、痛みなどの問題がなくなったら中に詰め物をして、歯がなくなった部分を補うために土台を作って型取りをして、最後に銀歯を入れて終わり。

一般的な治療の流れでいうと、奥歯だと5~6回かかります。その5~6回だけでもいいので、神経を取った後は歯科医師が終わりというまでしっかり通った方がご自分のためになります。なんとか時間を作って通うようにしてください。