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2012年8月24日

入れ歯というものはできあがったらすぐになんでも噛めるもの、というわけにはいきません。

はじめは痛かったり、ゆるかったりとさまざまな問題が起きます。


「型取りしてそれにあわせて作るのになんでそんなことが起こるの?」


それは材料の変形があるからです。

型取りの材料は口から出した後もだんだんと変形しますし、

その型に流し込む石膏(せっこう)も変形します。

さらには入れ歯自体のプラスチックも変形するんです。

変形といってもぜんぜん違う形になるわけではありませんが、

やはり完全にお口の中ぴったりにとはいかないのです。


そこで、調整が必要になってきます。

お渡しする日にまったく調整しないドクターがいると聞きますが、型取りなどに相当な自信があるんでしょう。

私には変形を完全にコントロールする自信はありません。


なので、最初はお渡しする日に調整します。

まず歯ぐきとあたる部分の調整です。

歯ぐきとあたる部分に専用のクリームを塗って、入れ歯をお口に入れます。

強く当たっているところは、クリームが入れ歯と歯ぐきにはさまれて押し流されるので、

そういったところを削っていきます。


次に咬み合わせの調整です。

咬み合わせが合っていないと痛かったり、ゆるくなったりの原因になります。

咬合紙という、赤や青の紙を咬んでいただくと、上下の歯があたっているところに色がつくので、

他の部分より強くあたっているところを削って、全体が均一にあたるように調整します。


また金具がきつすぎたりゆるすぎたりしたら金具を曲げたりして調整します。


これで調整は終わりですが、ものを食べてみると当たる部分がでてきたりします。

靴ずれみたいなもので、最初は痛くなくても使っていると痛くなってくるんです。


なので当院では、最低でも一回は調整のためにお約束をいただきます。

痛かったら連絡してください、というふうにはしません。

そうすると大体の方はちょっと我慢して使ってしまうからです。


最終的に問題なく使えるようになるまで、私は責任をもって調整をします。

他院から当院にいらっしゃる患者さんで、入れ歯がぜんぜん合わないという方のお話を伺うと、

一回も調整してもらえなかったなんていう方もいらっしゃいますが、残念に思います。


入れ歯に問題があれば、調整すればある程度の問題は改善します。

私は大学病院の義歯外来(入れ歯専門の外来)で5年間、入れ歯の勉強をして参りました。

あきらめずにぜひ一度私にご相談ください。

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2011年7月26日

今回は入れ歯の歴史です。

入れ歯の原型?ともいえるものは、日本では1538年のものがあるようで、かなりの歴史のある治療法といえます。ただそのころは今のようなプラスチックではなく、木でできたものでした。


現在、入れ歯の調整をする際には白いクリームを塗った状態でお口の中に入れて、そのクリームの状態を見てあたっているところを削ります。

また、ペースト状のものを練って入れ歯に盛り、固まるのを待ってから取り出し、削る方法もあります。


では昔はどのように調整していたのでしょうか?

昔は白いクリームの代わりに、紅を入れ歯に塗って、その紅の状態を見て削っていたようです。

また、お米を練ってペースト状にして使ってもいたようです。

つまり、品は変われど昔から同じような調整法が行なわれていたようです。


進歩がないのか、昔の人がすごかったのか...今後の技術革新に期待です。

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2010年9月30日

いい入れ歯とはどんなものなんでしょうか?

痛くない?よく噛める?違和感が少ない?見た目がよい?

すべて大事なことです。

しかし、よく噛めるようにするには、より大きく作った方が安定性がよくなり、噛めるようになるのですが、大きい分違和感は強くなります。
金具を前歯にかけたほうがいい場合は、そうすればよく噛めるようになりますが、見た目はよくありません。

結局、その方にあったベストの入れ歯を追い求めていくしかありません。
入れ歯は完全に希望通り、つまり100点の入れ歯というわけにはいかないことが多いです。

見た目は悪くてもよく噛めるのがいい、というかたは見た目に構わず噛める入れ歯を作りますし、
見た目が悪いと使わない、というかたは前歯にはなるべく金具をかけない設計にするか、金具のない保険外のノンクラスプデンチャーをおすすめします。

ただ、100点に近づけるために努力をすることは可能です。

痛いけど我慢するとか、違和感が強くて結局使わないとか、そんなことができるだけないような入れ歯を作っていきたいと考えております。

入れ歯は専門知識がないまま作ると、やはり悪い入れ歯になります。
当院でも、何軒も歯医者を回ったがどこでも合う入れ歯ができなかったという方が何人もいらっしゃいます。そういった患者さんは確かに入れ歯を作るのが難しい口腔内をしていらっしゃるのですが、僕のもてる力を全て出して治療にあたり、もちろん全員の方に満点の入れ歯を作れているわけではありませんが、ある程度ご満足いただいて治療を終えています。

入れ歯がうまくいったときは、入れ歯の専門の科出身でよかったと思います。

もし入れ歯で悩んでいらっしゃるのであれば、ぜひ一度ご相談下さい。
絶対にいい入れ歯を作ってみせます!とは言えませんが、
100点の入れ歯になるべく近づけられるように最善を尽くします。

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バネ・金具のない入れ歯 ノンクラスプデンチャー
入れ歯でお困りではありませんか?

2010年9月29日

 入れ歯はどうしても金具がないと落ちてきたり、浮き上がったりしてしまうので、残っている歯にかける金具は必須になります。それが前歯にかかると見た目が非常に悪く、それを理由に入れ歯を入れられない方もいらっしゃいます。
 そこで、その金具を金属でないピンクの樹脂で作り、目立たなくしたのがノンクラスプデンチャーです。
 実は、入れ歯の専門の科出身の僕は、金具を使って強固に(リジッドに)入れ歯を作ることが残っている歯にとっていい、と勉強してきましたので、多少抵抗があります。
 しかし患者さんのニーズを考えると、ひとつの選択肢として十分に成り立つ治療法と考えます。
金額は10万円前後です。

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いい入れ歯とは?
入れ歯でお困りではありませんか?

2010年4月18日

入れ歯は作製方法によってはまったく合わないことがあり、
痛みや違和感などで結局使わなくなった、という経験をお持ちの方は多いと思います。

当院では、しっかり使える痛くない入れ歯にこだわっております。
副院長の私は大学で義歯を専門に学んだ経験もあります。

具体的には、

1.2回にわけて行う、精密な型取り

2.試し入れの行程をはさみ、問題がないことを確認します。

3.「痛いのは我慢して」とは言いません。ご満足いただくまで、何度でも調整を致します。

4.それでも全く使えない場合は無償で作り直しを致します。


他院で製作された入れ歯でも調整致します。

決してあきらめないでください。ぜひ一度ご相談下さい。

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引っ越し

荒井歯科医院 院長 荒井淳次 荒井歯科医院
院長 荒井淳次

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【経歴】
2004年
 東京医科歯科大学
 歯学部卒業
同年
 歯科医師免許取得
 東京医科歯科大学歯学部
 附属病院義歯外来専攻生
2006年
 同外来医員に就任
2008年
 同外来非常勤講師として
 週1日勤務
 荒井歯科医院勤務開始