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2012年8月29日

先日こんな患者さんがいらっしゃいました。

「右」の「上」の歯を麻酔をして治療して、時間があったので「左」の「下」の歯の治療をしましょうかと言うと、

「もう麻酔してあるから追加で麻酔しなくても大丈夫ですよね?」


私たち歯医者の中では、右上に麻酔しても左下の歯に効くわけがないなんてのは常識なわけですが、

私たちの常識と患者さんの考えにはこんなにもへだたりがあるんだなと痛感しました。


さて、では麻酔は一箇所に打つとどれぐらいの範囲に効くんでしょうか?

麻酔の注射というのは歯の根っこの先端付近の歯ぐきなどに刺すんですが、

実際に効くのは、狙った歯の両隣りの歯ぐらいまでです。

2本隣も効くこともありますが、削るときに「効いてるかな?」と、ちょっと心配になります。

また、一本の歯の中でも、歯の中の神経には効いていても歯の周りの歯ぐきには効いていない、

なんてこともあります。


なので、麻酔というのはすごく狭い範囲でしか効かないんです。


例外もあります。以上の話は浸潤麻酔という方法の場合の話。

伝達麻酔といって、神経のおおもとに効かせることで広範囲に効かせることができる方法もあります。

ただ一般的に歯医者で行うのは浸潤麻酔のほうです。


何本かまとめて治療する際は、何箇所かに分けて注射をするので、

何回かチクチクと痛いわけです。


ちなみにどれぐらいの時間で切れるかというご質問をよく受けますが、

打った量にも場所にもその人の体質などにもよりますのでこれぐらいとピンポイントでは

言い当てられません。

大体でいうと1時間~6時間ぐらいといったところです。


麻酔の効いている間は、ほっぺたを噛んだり熱いのを感じづらくてやけどしたりしますのでご注意ください。

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2012年8月24日

入れ歯というものはできあがったらすぐになんでも噛めるもの、というわけにはいきません。

はじめは痛かったり、ゆるかったりとさまざまな問題が起きます。


「型取りしてそれにあわせて作るのになんでそんなことが起こるの?」


それは材料の変形があるからです。

型取りの材料は口から出した後もだんだんと変形しますし、

その型に流し込む石膏(せっこう)も変形します。

さらには入れ歯自体のプラスチックも変形するんです。

変形といってもぜんぜん違う形になるわけではありませんが、

やはり完全にお口の中ぴったりにとはいかないのです。


そこで、調整が必要になってきます。

お渡しする日にまったく調整しないドクターがいると聞きますが、型取りなどに相当な自信があるんでしょう。

私には変形を完全にコントロールする自信はありません。


なので、最初はお渡しする日に調整します。

まず歯ぐきとあたる部分の調整です。

歯ぐきとあたる部分に専用のクリームを塗って、入れ歯をお口に入れます。

強く当たっているところは、クリームが入れ歯と歯ぐきにはさまれて押し流されるので、

そういったところを削っていきます。


次に咬み合わせの調整です。

咬み合わせが合っていないと痛かったり、ゆるくなったりの原因になります。

咬合紙という、赤や青の紙を咬んでいただくと、上下の歯があたっているところに色がつくので、

他の部分より強くあたっているところを削って、全体が均一にあたるように調整します。


また金具がきつすぎたりゆるすぎたりしたら金具を曲げたりして調整します。


これで調整は終わりですが、ものを食べてみると当たる部分がでてきたりします。

靴ずれみたいなもので、最初は痛くなくても使っていると痛くなってくるんです。


なので当院では、最低でも一回は調整のためにお約束をいただきます。

痛かったら連絡してください、というふうにはしません。

そうすると大体の方はちょっと我慢して使ってしまうからです。


最終的に問題なく使えるようになるまで、私は責任をもって調整をします。

他院から当院にいらっしゃる患者さんで、入れ歯がぜんぜん合わないという方のお話を伺うと、

一回も調整してもらえなかったなんていう方もいらっしゃいますが、残念に思います。


入れ歯に問題があれば、調整すればある程度の問題は改善します。

私は大学病院の義歯外来(入れ歯専門の外来)で5年間、入れ歯の勉強をして参りました。

あきらめずにぜひ一度私にご相談ください。

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2012年8月17日

現在、院内治療の歯科衛生士と、訪問診療専任の歯科衛生士を募集しております。

詳しい条件などは以下のページをご覧ください。

宜しくお願い致します。

http://www.araident.com/1035recruit/

2012年8月 1日

9月中旬より、web予約がスタートします。


今まではメールフォームにてお問い合わせをいただいたのちに、

お電話でお約束をいただく形でした。


今後は初診の患者様は、webで予約簿を見ながら空いているところに予約を入れて頂けますし、

すでにいただいているお約束のキャンセルや変更も電話なしですることが可能です。

またネット環境のない方は、時間外でも電話での自動案内による予約の取得が可能になります。

また、それに伴い、電話やメールでの予約確認も開始いたします。

お約束をいただいている日の少し前にこちらから確認の連絡を自動でするシステムです。

うっかり忘れは、患者様にとっては治療が進まないというデメリットがあり、

当院としてもキャンセルにより時間の有効活用ができないという経営上のデメリットがあり、

両者ともにデメリットしかありません。

そのうっかり忘れを防止するためのシステムですので、

皆様ご協力の程宜しくお願いいたします。


http://www.araident.com/

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荒井歯科医院 院長 荒井淳次 荒井歯科医院
院長 荒井淳次

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【経歴】
2004年
 東京医科歯科大学
 歯学部卒業
同年
 歯科医師免許取得
 東京医科歯科大学歯学部
 附属病院義歯外来専攻生
2006年
 同外来医員に就任
2008年
 同外来非常勤講師として
 週1日勤務
 荒井歯科医院勤務開始