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2011年12月 8日

「痛み」「詰め物が取れた」以外で歯医者に行く動機で多いのは、

「虫歯を治したい」

だと思います。歯の代表的な病気が「虫歯」だからです。


しかし、歯には「歯周病」という病気もあります。

正確には歯の病気ではなく歯の周りの歯ぐきや骨の病気ですが。

高齢者の病気だから私には関係ないと思っていたら間違いで、

「歯周病」の第一段階である「歯肉炎」は子供でもかかっていることが多い病気です。


さて、この「歯肉炎」、歯ぐきが炎症を起こしてハレます。ハレた歯ぐきは出血がしやすいです。

これが虫歯の治療とどう関係してくるかというと。。。


1.詰め物が歯にしっかりくっつかない

歯と歯の間に起こった虫歯を削っていくと、

場合によっては歯ぐきに近いところまで虫歯になっていることがあります。

そのとき歯ぐきがハレていると、歯ぐきから出血してしまうことがあります。

詰め物は歯がぬれているとくっつかないので、

血で歯がぬれていると長持ちしない詰め物になってしまいます。


2.かぶせものなどを作るときの型取りがうまくいかない

銀歯などのかぶせものを作る際に型取りをするわけですが、

歯ぐきがハレているとその歯ぐきが邪魔になってしっかりと型取りをできないことがあります。

そうすると、合い具合の悪いかぶせものになり、中で虫歯ができやすい状態になってしまいます。


以上のように、虫歯の治療をする前に歯ぐきのハレを治しておいたほうが、虫歯の治療のあとも長持ちするようになります。


では歯ぐきの治療とはどういったことをするのでしょうか?

一番大事なのは、「ハミガキの練習」です。「歯石取り」も必要ですが、歯石をとっただけではハレはひきません。

ハミガキの練習を何回かかけて行って、しっかり磨けるようになってくると、だんだんと歯ぐきのハレがひいてくるというわけです。

でも、これは「虫歯を治しに来た」という方にとっては、

「虫歯を治してって言ってるのに、ハミガキの練習とか歯石とったりばっかりで、治療が進まない」

という捉え方になってしまうでしょう。でも治療は進んでいるんです。

そこは歯医者側がしっかり説明することによってなんとかなるところだとは思いますが、

患者さんも以上のことを理解し、まずは歯ぐきのハレをひかせるところからスタートすることをがんばってみてください。

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荒井歯科医院 院長 荒井淳次 荒井歯科医院
院長 荒井淳次

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【経歴】
2004年
 東京医科歯科大学
 歯学部卒業
同年
 歯科医師免許取得
 東京医科歯科大学歯学部
 附属病院義歯外来専攻生
2006年
 同外来医員に就任
2008年
 同外来非常勤講師として
 週1日勤務
 荒井歯科医院勤務開始